2024.06.04
フィギュアスケート選手の治療とケア
2024.06.04
腰椎分離症は、腰椎の椎間板が脱落したり損傷したりする状態を指します。この症状は痛みや不快感を引き起こし、日常生活の質を低下させることがあります。
今回は、腰椎分離症の症状や対処法について詳しく解説します。
腰椎分離症は、腰椎の椎間板が脱落したり損傷したりする状態を指します。
椎間板は、脊椎の骨同士の間に存在し、ショックを吸収したり、柔軟性を保ったりする役割を果たしています。しかし、加齢や長期間の負荷、怪我などにより、椎間板が変性し、脱落や損傷が生じることがあります。
以下の要素が、腰椎分離症になりやすい人を特定するための指標となります。
加齢により椎間板の柔軟性や弾力性が低下し、腰椎分離症のリスクが高まります。
長時間の重い物の持ち運びや過度な運動など、腰に負荷がかかる行動を継続することで、腰椎分離症の発症リスクが増加します。
長時間の座り仕事や猫背の姿勢が続くことで、腰椎に負担がかかり、椎間板の損傷が生じやすくなります。
腰椎分離症の一般的な症状は以下の通りです。
腰椎分離症の主な症状は腰痛です。痛みの範囲や程度は個人によって異なりますが、腰部や尾骨周辺で感じることが多いです。
腰椎分離症が進行すると、脊椎の神経に圧迫がかかり、脚に痛みやしびれが生じることがあります。腰から足への放射痛も見られることがあります。
腰部周辺の筋肉が硬直し、腰の可動域が制限されることがあります。
腰痛や脚痛のため、歩行や立ち上がり、座ったり起き上がったりする動作が困難になることがあります。
腰椎分離症の症状を軽減するためには、以下の対処法を試してみることができます。
腰痛や症状がひどい場合は、安静にして炎症を抑えることが重要です。寝たり座ったりする際には、快適な姿勢を保つようにしましょう。
腰痛を緩和するために、温湿布や氷のパックを使うことがあります。炎症や筋肉の緊張を和らげる効果がありますが、個人の感覚に合わせて使い方を調節しましょう。
適度な運動やストレッチを取り入れることで、腰部の筋力を強化し、安定性を高めることができます。ご自身で力加減などの調整が難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。痛みがある場合は無理して運動せず安静にしましょう。
炎症がある場合は、痛み止めの飲み薬や湿布を使用することで症状が改善します。
ただし、飲み薬などは消化器への副作用が懸念されるため、短期間の使用もしくは専門家へご相談ください。
急性で痛みが強い場合、痛みを取り除くためにステロイド注射は効果的です。
痛みのある部分に注射をすると、1〜2ヶ月程度は症状が改善することが多いですが、痛みが再発する場合も少なくありません。
注射を打つ効果的な期間や回数など注意が必要ため、担当ドクターとよく相談されることをオススメいたします。
ストレッチや筋トレのリハビリテーションは、即効性はありませんが、中長期的に見ると効果が高いという調査報告もあります。身体の痛みに配慮して正しいリハビリを行うことで、怪我の回復だけでなく予防にも有効です。
痛みがある部位の周りの筋肉や筋膜をほぐしたり、ストレッチすることで血流を改善させ、痛みを緩和させます。
ご自身で正しいやり方がわからない場合は、専門家へ相談することをオススメします。
症状が重度で保守的な治療が効果的でない場合や神経への圧迫が強い場合は、手術が検討されることがあります。
・腰痛や脚痛が続く方
・日常生活に支障をきたしている方
・運動や日常動作に制限がある方
・腰椎分離症の症状が進行している方
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伊藤 萌(Moe Ito)
1988年生まれ、東京都出身。主に直営店舗のデータ管理やPRを担当。
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