捻挫は、日常生活やスポーツ中によく起こる怪我です。しかし、捻挫の応急処置が適切に行われないと、回復に時間がかかるだけでなく、合併症のリスクも高まります。

このコラムでは、捻挫の応急処置について詳しく説明します。捻挫を受けた際には、これらの対処法を覚えておくと役立ちます。

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捻挫の症状と原因について

捻挫とは？

捻挫は、関節周囲の靭帯が過度に引っ張られたり、ねじれたりすることによって生じる怪我です。関節の種類として足関節（足首）を捻挫することが多く、指の関節や手首を捻挫することもあります。

バスケットボールなどの球技でよくある「突き指」も捻挫の一種です。

捻挫の原因は？

捻挫の主な原因は、関節周囲の靭帯が不自然な方向に引っ張られることです。例えば、スポーツ中に踏み外したり、階段でつまづいたりすることで起こることがあります。また、適切なウォーミングアップを行わずに激しい運動をすると、筋肉が十分に準備されていないため、捻挫のリスクが高まります。

捻挫の症状は？

捻挫の典型的な症状には以下があります。

痛み

捻挫をした部位が痛みます。痛みの程度は軽度から激痛までさまざまです。

腫れと炎症

捻挫の部位が腫れ上がり、赤くなることがあります。炎症が生じるため、触ると熱く感じることもあります。

関節の可動性の低下

捻挫によって関節の可動域が制限されることがあります。関節を動かすことが難しくなるか、痛みを伴います。

捻挫の応急処置

捻挫をした場合、RICE処置を行いましょう。

RICE法とは？

RICEは、Rest（安静）、Ice（氷）、Compression（圧迫）、Elevation（挙上）の頭文字を取ったもので、怪我の応急処置のための基本的なガイドラインです。RICE法は、炎症の抑制、腫れの軽減、痛みの緩和、組織の修復を促進する効果があります。

RICE法のやり方 以下に、RICE法の各ステップの具体的なやり方を説明します。

安静 (Rest)

怪我をした部位をできるだけ動かさずに安静にしましょう。負傷部位への負荷やストレスを軽減するため、身体を休めることが重要です。

氷を使った冷却 (Ice)

氷をタオルや布で包み、負傷部位に10〜15分程度あてます。一度患部から離し、痛みが出てきたらまた冷やします。それを数回繰り返します。冷却により、血管が収縮し、炎症や腫れを抑えます。ただし、氷を直接肌に当てないように注意しましょう。

圧迫 (Compression)

バンテージや圧迫包帯を使用して、負傷部位を軽く圧迫します。圧迫により、腫れの拡大を抑えることができます。ただし、過度の圧迫は血流を妨げる可能性があるため、適度な圧力をかけるようにしましょう。

挙上 (Elevation)

負傷部位を心臓よりも高い位置に挙げます。これにより、血液の循環が促進され、腫れや炎症の軽減に役立ちます。負傷した手や足の場合は、クッションや枕を使用して挙上させましょう。

捻挫を放置するとどうなってしまう？

捻挫を放置すると、以下のような問題が生じる可能性があります。

慢性化

適切な治療をせずに捻挫を放置すると、症状が慢性化し、回復に時間がかかることがあります。

再発のリスク

捻挫の組織が十分に回復せずに再び過度の負荷を受けると、再発のリスクが高まります。

長期の合併症

捻挫が十分に治療されない場合、関節の安定性が低下し、関節炎や軟骨の損傷などの長期的な合併症が発生する可能性があります。

まとめ

捻挫は一般的な怪我ですが、適切な応急処置が重要です。捻挫をした場合は、RICE処置を行いましょう。また、放置せずに早期の治療を受けることが重要です。医師や専門家の指導のもと、適切なリハビリテーションを行い、早期回復を目指しましょう。

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